局局の読み方は?由来・意味・語源も確認。[難読地名]

調べ物をする学生
「局局」って地名が読めない。読み方はなんだ・・・

って思ったあなたに向けてこの記事を書いています。結論、「局局」は「つぼねつぼね」と読みます。

「きょくきょくじゃないの?」

って思った方はおそらく大多数だと思いますが違います。

ということでこの記事では難読地名の一つ、「局局」にスポットを当てて話を進めています。読み方のほか、この地名の意味・由来・語源だったりも気になってきたという方もいらっしゃると思いますのでそのあたりも記載しております。合わせてご確認くださいませ。

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局局の読み方は?由来・意味・語源も確認。[難読地名]

局局の読み方は?→「つぼねつぼね」です。

  • 「局局」の読み方:つぼねつぼね
  • 局局の場所:山形県酒田市等

「局」という漢字を見たら大多数の人は「きょく」と読むでしょう。検索でこの記事にお越し下さったあなたもきっと「きょく」と頭の中で読んだはず。なのでシンプルに「きょくきょくかな?」って思った方もきっと大勢いるはず。

一方で局には「つぼね」という読み方があります。歴史好きな人は「春日局」の「局」が脳裏に浮かんで、この地名を「つぼねつぼね」かもって思ったかもしれませんね。

あかうさりん
わたしは「つぼね」の読み方が頭に浮かんだけど、逆にそのままなんのひねりもなくつぼねつぼねって読むとは思わなんだ・・・。ちなみに春日局の局の意味ってなんなん?

春日局の「局」は重要な地位にある女性の敬称を意味します。事実、春日局は3代将軍家光公の乳母でもあり、政治的影響力も大きく実力者として知られています。

ちなみに地図では「局局」と表記されていますが、実際は「局字局」な気がします。(字が省略されている?)

局局の地名の意味・由来・語源は?

  • 局局(つぼねつぼね)の由来・語源:崇峻天皇の第3皇子である蜂子皇子がこの地に来られ、その後皇子のお供の局が当地に残ったため局という地名がついた。

 

あかうさりん
崇峻天皇って言えば日本史の教科書に載ってた人やん。

さすが文系。その通り、私の手元にある山川出版社の日本史BにはP30に載ってました。さて、「局」という地名ですが、どうやらその崇峻天皇の第3皇子の蜂子皇子(能除太子)のお供の局が関係していたようです。なお角川日本地名大辞典によれば、そもそもこの話は伝説として語り継がれていたようで「明治3年羽黒山御改天朝江書付差上届御帳」に記載されてあるようです。

さて、酒田市局を詳しく見ると「皇大神社」が鎮座しておられます。御祭神は天照皇大神、皇室の先祖神として有名ですね。先ほどあげた伝説との関係性はわかりませんが、少なくとも「局」は天皇との関係が深い場所であることが読み取れます。

手入れもされていて、綺麗な神社です。

あと補足情報として、江戸時代から明治22年までは「局村」が存在していましたが明治22年からは大字名として今も使われているようです。

*参考文献:角川日本地名大辞典

まとめ

局局の読み方は?由来・意味・語源も確認。[難読地名]と題してお送りしてまいりました。

ということで、この記事のまとめはというと

  • 「局局」の読み方:つぼねつぼね(山形県酒田市局字局が正式名称で「字」が省略されたか)
  • 局局の場所:山形県酒田市等
  • 局局(つぼねつぼね)の由来・語源:崇峻天皇第3皇子能除太子がこの地にきて、お供の局は当地に残ったため。

 

こんな感じになりました。

難読地名は日本全国にたくさんあります。今後もいろんな難読地名をとりあげていけたらと思っておりますのでもしよろしければお付き合いください。

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